【illustrator】ブラシツール、塗りブラシツール

【illustrator】ブラシツール、塗りブラシツール

【0】ブラシツール、塗りブラシツール

このセクションでは、ブラシツール、塗りブラシツールの使いかたをご紹介します。
ブラシの特徴はなんといってもフリーハンドで線をひけることです。
ブラシツールはパスを引く手段としても使えますし、作業効率アップの側面もあります。
例えば、セクション最後のタンポポのイラスト、1本ずつ手で描いていくのを想像してください、面倒くさくてしょうがないですよね。
ですが、散布ブラシやアートブラシ、パターンブラシなら、このような時間のかかりそうなデザインでも簡単に作成できます。
また塗りブラシツールは、絵を描いたり色を塗っていくのに最適な手段です。
マウスでももちろんOKですが、ペンタブを使えばアナログで絵を描くのと同じようにスイスイとデザインできます。
例えばこのハワイのイラスト、10分もかかりません。
絵が描ける人はもちろん有利ですし、僕のように絵が描けないあなたも、簡単なイラストなら苦にせず描けるようになるから不思議です。
不思議というか、1枚の紙に絵を描く絵画とは違って、レイヤー構造を利用しているだけです。
塗りの上に塗りを重ねていくので、各レイヤーごとの調整が簡単に行えるのです。
Illustratorの一番楽しいツール、一緒にイラストを描きながら身に着けていきましょう。

【1】ブラシツールオプション

【1】ブラシツールオプション
ブラシツールのショートカットはBです。
線の色や線幅を指定してドラッグすることで線が引けます。
ダイレクト選択ツールで選択状態にするとパスが現れ、アンカーポイントやハンドルの操作が可能です。

塗りに色を指定することもできます。
パスが閉じていても開いていても色がつけられます。

ブラシツールのアイコンをダブルクリックでブラシツールオプションが出てきます。
精度の項目には、精細と滑らかが用意されており、それぞれ特徴があります。
ダイレクト選択ツールで精細、滑らかを同時に選択するとアンカーポイントの数が違うのが見てとれます。
アンカーポイントの数は精細の方が多く、滑らかの方が少ないです。
それぞれ用途よって使い分けてください。

【2】ブラシライブラリ

【2】ブラシライブラリ
ブラシパネルの左下にブラシライブラリメニューというアイコンがあります。
その中に豊富なブラシのパターンが用意されています。
クリックしていくと、アートボード上のパスに適用されていきます。
また、一度適用されたものはブラシパネルに追加されていきます。
木炭や水彩、手書き風、装飾系、矢印などあります。

【3】カリグラフィブラシ

【3】カリグラフィブラシ
カリグラフィブラシのアイコン(例:3pt 丸筆)をダブルクリックすると、カリグラフィブラシオプションが開きます。
その中の項目は3つです。
角度、真円率、直径です。
固定となっている所を筆圧と設定し、変位を最大値にすると、ペンタブを使っている場合、タブレットへの筆圧が反映されます。
ブラシパネルの右下、新規ブラシ作成からオリジナルのカリグラフィブラシを作成することも可能です。

【4】散布ブラシ

【4】散布ブラシ
散布ブラシは、登録したオブジェクトを一気にたくさん散布できるツールです。
ブラシライブラリの中の装飾/装飾・散布 に良い例が入っています。
ブラシパネルに追加してダブルクリックして散布ブラシオプションを見てみましょう。
また実際にブラシツールに適用してパスを引いてみると理解できると思います。

サイズ、間隔、散布、回転という項目があります。
サイズはひとつひとうの登録したオブジェクトのサイズです。
間隔は、オブジェクト間の距離です。
散布はパスからオブジェクトの距離です。
回転はオブジェクトの角度です。
各項目の固定となっているものをランダムにすると、不規則になるのでお勧めです。

慣れてきたら自分で散布ブラシを作ってみましょう。
例えば音符を描いて、ブラシパネルにドラッグアンドドロップします。
散布ブラシとして登録し、各項目を設定すればもう完了です。

ちなみに着色の方式が「なし」だと登録したオブジェクトの色から変更ができません。
単色の時は「色相のシフト」を選ぶと良いかと思います。

【5】アートブラシ

【5】アートブラシ
ブラシパネルの左下にあるブラシライブラリ/アートに良い例が入っています。
ブラシパネルに追加してダブルクリックしてアートブラシオプションを見てみましょう。
また実際にブラシツールに適用してパスを引いてみると理解できると思います。
パスを木炭にしたり、水彩にしたり、覚えると便利なツールです。

慣れてきたら自分でアートブラシを作ってみましょう。
例えば画像のような目の絵を描いて、ブラシパネルにドラッグアンドドロップします。
アートブラシとして登録し、各項目を設定すればもう完了です。

ブラシ伸縮オプションには3種類あります。
「縦横比を保持して拡大・縮小」は、登録したオブジェクトの縦横比が保持されます。
「ストロークの長さに合わせて伸縮」は、パスの長さによってオブジェクトが伸縮します。
「ガイド間ガイド間]で伸縮は、ガイドの間だけ伸縮して、ガイドの外は縦横比が維持されます。

方向は、パスを引く方向のことです。
左から右か、右から左か、下から上か、上から下か、決めてください。
左から右に決めて、違う方向にパスを引くと反転していたりします。

着色の方式について。
彩色:指定した線の色の中で濃淡があります。
彩色と陰影:黒はそのまま黒で、それ以外は指定した線の色の中で濃淡があります。
色相のシフト:指定した線の色に近い色になります。

【6】パターンブラシ

【6】パターンブラシ
ブラシパネルの左下にあるブラシライブラリ/ボーダーに良い例が入っています。
ブラシパネルに追加してダブルクリックしてパターンブラシオプションを見てみましょう。
また実際にブラシツールに適用してパスを引いてみると理解できると思います。
枠などに利用すると便利です。

画像を登録する場所が5つあります。
右折時の角、直進、左折時の角、始まり、終わり、の5か所に画像を登録できます。
直進のところだけ画像を設定すれば登録は可能です。
右折時の角、直進、左折時の角、の3か所に画像を登録することが多いですね。
ちなみに、ブラシツールでも長方形ツールでもペンツールでも、パスであればなんにでも適用できます。

自分で作ったオブジェクトを登録したいときは、スウォッチにドラッグアンドドロップすればOKです。
新規ブラシでパターンブラシを選ぶと、ウォッチに持っていった画像が選べるようになっています。

【7】絵筆ブラシ

【7】絵筆ブラシ
ブラシパネルの左下にあるブラシライブラリ/絵筆ブラシに良い例が入っています。
ブラシパネルに追加してダブルクリックして絵筆ブラシオプションを見てみましょう。
また実際にブラシツールに適用してパスを引いてみると理解できると思います。
手描き感を出したいときに使えます。

一度実際にアートボードに描いてみて、絵筆ブラシオプションのプレビューにチェックを入れた状態で各種項目を設定すると変化が確認できます。
形状には丸筆と平筆があり、その中に様々な種類があるので選んでください。
サイズ、毛の長さ、毛の密度、毛の太さ、ペイントの不透明度、硬さ、それぞれの項目を設定していきます。

【8】塗りブラシツール1

【8】塗りブラシツール1
ブラシツールは描いた軌跡が全てパスとして残っています。
塗りブラシツールは線の外側にパスが発生します。
Ctrl+Yでアウトラインを確認するとそららの違いが分かりやすいです。

【9】塗りブラシツール2

【9】塗りブラシツール2
ブラシツールは描いただけレイヤーが増えていきます。
塗りブラシツールは、同じ色で重なっていたら、追加で描いたものもそのレイヤーに吸収されるんです。
違う色だったら、新しいレイヤーにパスができます。
また同じ色でも重なっていなかったら新しいレイヤーにパスができます。

【10】塗りブラシツール3

【10】塗りブラシツール3
塗りブラシツールのアイコンをダブルクリックして塗りブラシツールオプションを出します。
すると、以下の二つの項目があるかと思います。
□選択を解除しない
□選択範囲のみ結合

「選択を解除しない」にチェックを入れてみます。
すると、塗りブラシツールで線を描いたあとにも選択状態となっています。
こちらのチェックが外れていると、塗りブラシツールで線を描いたあとは選択が外れた状態となります。

次は「選択範囲のみ結合」にチェックを入れてみます。
選択されていなければ、色が同じで交わっていても、一つのレイヤーにまとまらなくなりました。
選択した状態であれば、色が同じで交わっていれば、一つのレイヤーにまとまります。

精度の項目には、精細と滑らかのゲージがあります。
違いはアンカーポイントの数です。
精細の方がアンカーポイントの数が多いので、細かい表現が可能です。
滑らかの方がアンカーポイントの数が少ないので、シンプルな線になります。

サイズ、角度、真円率は固定や筆圧など選ぶことができます。
真円率は、筆の潰れ加減だと思ってください。

【11】塗りブラシツールの練習

【11】塗りブラシツールの練習
ハワイをイメージして描いてみました。
全て塗りブラシツールで描いています。
重ね順だけ調整すれば、下書きなしで簡単にこの程度でしたら作成できます。

まずヤシの木と原っぱを描いてグループ化しました。
そして砂浜と海、雲、空をほとんどひと筆書きで描いています。
最後にクリッピングマスクを作成して完成です。
ちょっと寂しかったので亀を付け足してみました。

【12】チャレンジ「たんぽぽ畑」

【12】チャレンジ「たんぽぽ畑」
今回のレクチャーで学んだことを生かして画像のようにイラストを描いてみましょう!
飛んでいる綿毛は散布ブラシ、タンポポの2種類はアートブラシ、枠はパターンブラシ、野原と空と雲は絵筆ブラシを利用しています。

【13】解答例「たんぽぽ畑」1

【13】解答例「たんぽぽ畑」1
まず、カリグラフィブラシを自作していきます。
僕はペンタブを使っているので、直径15ptで筆圧、変位マックスで作成します。
基本的にこれで作業していきます。

タンポポの綿毛から描いていきますね。
塗りブラシツールで綿毛と種を描いて、ブラシパネルにドラッグアンドドロップします。
散布ブラシで登録しましょう。
サイズ、間隔、散布、回転をランダムにして数値を設定していきます。
アートボードにブラシツールでパスを描いて、適当に散らしておきます。

次に、タンポポを描いていきました。
塗りブラシツールで葉っぱと黄色い花を描いていきます。
できたら、アートブラシとして登録しましょう。
ガイド間で伸縮を選び、茎と葉っぱのところのみ伸縮させます。
綿毛の方のタンポポも同様に設定します。
アートボードにそれぞれアートブラシを選んでパスをひいていきましょう。

【14】解答例「たんぽぽ畑」2

【14】解答例「たんぽぽ畑」2
枠を作ります。
まず塗りブラシツールでタンポポの花を描いていきましょう。
外は黄色、中はオレンジで簡単に作成しました。
ブラシパネルにドラッグアンドドロップしてパターンブラシを設定していきましょう。
角は自動生成されたものを使います。
できたら、アートボードと同じサイズの長方形を作り、パターンブラシを適用します。

次にてんとう虫を描いてみます。
画像検索しててんとう虫を一応確認しておきましょう。
確認出来たら、塗りブラシツールで描いていきます。
作成したら、タンポポの上にサイズ調整して配置します。

続きまして、野原を描いていきます。
絵筆ブラシを使います。
ブラシツールをもって、ブラシパネルから絵筆を選び、大雑把に野原を描いていきます。
空と雲も同じやり方で作成しましょう。
重ね順を調整して、クリッピングマスクを行えば完成です。

 

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